保証内容をチェックする

メーカーの選び方

保証内容をチェックする -太陽電池モジュールのメーカー選び-

修理
太陽光発電を導入する際の「保証」には2つの種類があります。
ひとつは太陽電池メーカーの機器に対する保証と、もうひとつは
施工業者が行なう工事に対する保証です。

このページはメーカー選びがテーマとなっていますので、これから説明する保証については、メーカーの機器に関するものになります。

保証の対象となるパーツと主な保証内容

保証内容をチェックする前に、まずは太陽光発電に関わる機器にはどのようなパーツがあるのか、大まかに把握しておきましょう。

①太陽電池モジュール
②パワーコンディショナー
③接続箱
④架台セット

ほとんどのメーカーは10年保証を実施しているので、もし期間内に故障した場合は無償で修理してもらえるか、
または部品を交換してもらえるので安心です。

ただし、上記にある「太陽電池モジュール」の寿命は20年以上とされているのに対し、「パワーコンディショナー」のそれは10~15年程度とされているので注意しましょう。

実は、最も壊れやすいのが「パワーコンディショナー」なのです。よって、卑怯に感じられるかもしれませんが、
その保証期間はなんとたったの1年というメーカーもあれば、数年というメーカーもありバラバラです。

それにしても1年はないよなぁ...と思いませんか?

「パワーコンディショナー」が故障すると発電量の低下を招いてしまうので、様子を見ながらというわけには
いかず、すぐに修理しなくてはならないパーツです。

このように、太陽光発電は長期間にわたって運用するものですから、メーカー保証は導入を検討する際の最重要
ポイントだと考えられます。発電で儲けるどころか、元を取る前に多額の修理代がかかってしまっては泣くに
泣けませんからね。

自然災害の場合はどうなる?

太陽電池モジュールは屋根の上という厳しい環境に設置されるため、上記のような保証とあわせ自然災害にも対応できるように「自然災害補償」の制度が用意されています。主な保証対象としては、「火災」「落雷」「台風など」「破裂」「爆発」などがあり、期間は10年となっています。

機器に対する保証内容はメーカーによって大きく違う


どのメーカーも、太陽電池モジュールの出力低下や周辺機器の不具合については長期保証を実施しています。
モジュールの保証期間はどのメーカーも10年間と長くて安心ですが、その他の保証内容には大きな違いがありますので細かくチェックしましょう。

■ メーカーによる保証内容の違い

パナソニックシステム保証は10年。カラー表示ユニットは1年。保証の開始には申し込みが必要。モジュールが公称最大出力の81%未満となった場合に保証。
東芝システム保証は10年。カラー表示ユニットは1年。保証の開始には申し込みが必要。モジュールが公称最大出力の90%未満となった場合に保証。
シャープシステム保証は10年。カラー表示ユニットは1年。保証の開始には申し込みが必要。モジュールが公称最大出力の90%未満となった場合に保証。有料の「まるごと15年保証」がある。
京セラシステム保証は10年。カラー表示ユニットは1年。保証の開始に申し込みは不要だが、10年間に3回の点検が必要(ちなみに2回目以降は有料)。モジュールの出力が保証値を下回った場合に保証。
三菱電機システム保証は10年。カラー表示ユニットは1年。保証の開始には申し込みが必要。モジュールの出力が保証値を下回った場合に保証。
ソーラーフロンティア周辺機器の保証は10年、太陽電池モジュールの保証は20年。カラー表示ユニットは2年。保証の開始に申し込みは不要。モジュールの出力が10年で10%、または20年で20%を下回った場合に保証。
長州産業システム保証は10年。カラー表示ユニットは2年。保証の開始には申し込みが必要。モジュールが公称最大出力の90%未満となった場合に保証。
サンテックパワーシステム保証は10年。カラー表示ユニットは2年。出力保証は25年(モジュールの出力が保証値を下回った場合に保証)出力保証値:モジュール出力が12年以内で最大出力の90%未満。さらに、25年以内に公称最大出力の80%未満となった場合。保証の開始には申し込みが必要。

(1)保証期間

保証期間はメーカーによって異なります。周辺機器については10年が多いですが、出力保証については20年、
25年というメーカーもあります。

(2)対象機器

保証の対象は太陽電池モジュールだけなのか、他の周辺機器まで含まれるのかを確認しましょう。
メーカーによっては対象外になっている機器もあるので注意が必要です。

(3)保証内容

特に出力保証の条件が細かく設定されているメーカーがありますので、数字については厳密にチェックしておいたほうが懸命です。それから、災害補償については明示していないメーカーもありますので、事前に質問することはとても重要です。

(4)保証条件

保証が適用されるためには施工業者がメーカーによって指定されている・・・など、意外な盲点があったりしますので注意してください。激安店に頼んだばかりに保証が受けられないなどということになったら悲劇です。

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