実発電量のデータを参考にする

メーカーの選び方

実発電量のデータを参考にする -太陽電池モジュールのメーカー選び-

太陽光発電の実発電量
太陽電池モジュールにはメーカーが発表する「変換効率」や「発電量(kw)」という指針があって、それらは機種を選ぶ際の検討材料として一応は役に立つのですが、お金を出す側として思うことは「実際の発電量はどうなのよ?」ということだと思うわけです。

そこで、ひとつのモノサシとして「実発電量」という数値があります。実発電量というのは、1kw.あたりの実際に発電する電気の
総量ですね。

ではなぜ「実発電量」という数値を見るのかというと、総kw.は
パネル1枚あたりのサイズと設置面積で決まるのですが、例えば
同じkw.数のパネルを並べてもメーカーによって実際に発電する
電気の量が違ってしまうからです。

要するに、実際に発電する量というのはメーカーのカタログどおりにはならないという意味ですね。なにせ相手は太陽ですし、野ざらしの状態で機器を設置するわけですから、ある程度の誤差はやむを得ないのかもしれません。

SBエナジー㈱の公開データを見る


確か一昨年でしたか、ソフトバンクが太陽光発電事業に参入するというニュースが大きな話題となりました。
事業はその子会社であるSBエナジー㈱が行なっているのですが、この会社では北海道帯広市と苫小牧市に
各社のパネルを設置して発電量の比較実験を行なっています。

実は、ホームページで実験から得られた各種データを公開しているんですよね。
ただし、設置kw.数がメーカーごとに違っているので、それぞれ1kw.に換算した数値を表示しています。

下表にまとめましたのでご覧ください。

■ SBエナジー㈱の公開データによるメーカー別実発電量の比較表

メーカーパネル型番パネル種類1kW当たりの発電量
  (月平均)
平均との比較
ソーラー
フロンティア
SF150-KCIS115.0kWh1.06倍
シャープND-193CA多結晶109.1kWh1.01倍
サンテック
パワー
STP280-24/Vd多結晶107.9kWh1.01倍
京セラKS2381P-3CFCA多結晶107.5kWh1.00倍
三菱電機PV-MGJ250ACF多結晶105.5kWh0.98倍
パナソニックVBH13215TAHIT105.1kWh0.97倍

上記の数値は「あくまで試験場での運用結果であり、各社製品の性能を保証するものではない。」とされていますが、わたし達消費者にしてみればとても貴重なデータには違いありませんね。

今後、メーカーを比較する際には、費用と設置可能なkw.数が同じであれば、このデータを参考に機種を選ぶとよいです。ただし、実際には費用も設置可能なkw.数もメーカーによって異なることがほとんどなので、以上のことを
参考に複数の見積もりを取って、あなたのご自宅に合った条件で最も投資効率が高いメーカーを選んでください。

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