主なメーカーの特徴

メーカーの選び方

主なメーカーと太陽光パネルの特徴 -メーカーの選び方-

太陽光パネルの主なメーカー
「太陽光パネル」とひと口に言っても、それぞれメーカーごとに強調したい特色があります。

それらのうち、いったいどれがあなたのご自宅や目的に合致しているのかを知ることは容易ではありません。

はやり理想としては施工業者にコンサルティングをしてもらうのが一番ですが、その前にあなたご自身でも予備知識をつけておくことが大切です。

そこでこのページでは、主なメーカー8社について、その主な特徴を記しておきます。

さらに詳細をお調べになりたい場合は、各メーカーのサイトにリンクしておきますのでそちらにてお願いします。

パナソニック


http://sumai.panasonic.jp/solar/
パナソニックは、単結晶シリコンにアモルファスシリコンを融合したハイブリッド構造の「HIT電池」を開発したメーカーです。この電池は、電子のスムーズな動きと発電ロスの低減が大きな特長となっています。

主力のHIT233シリーズでは、モジュール変換効率18.2%、公称最大出力233Wを実現しました。これは面積あたりの効率でもシステム容量でもトップクラスの発電量になっています。

従って、これまでより少ないモジュール枚数で済むので、同じ発電量でみると従来よりも屋根にかかる重量負担の軽減につながっています。また、パネルの角に汚れやホコリが溜まりにくい「ウォータードレインコーナーフレーム」を採用しているので、雨水がモジュールの汚れを洗い流し、経年劣化による発電量の減少を防ぐ要因となっています。

さらに、総合家電メーカーの特徴も出ていて、例えばワイヤレスのエネルギーモニターは、自宅のどこに置いても発電状態をチェックすることができ、別売りのSDカードにデータを保存すれば、パソコンで簡単にエコレポートを作成することが出来ます。

東芝


http://www.toshiba.co.jp/sis/h-solar/index_j3.htm
東芝の太陽光発電シスムテは「パワフル発電」をキャッチフレーズにしています。実際にその通りで、従来よりサイズを変更せずに公称最大出力を240Wから250Wへ出力アップを果たしています。

これは、効率を高めるための技術革新に取り組んだ成果と単結晶型・バックコンタクト方式の採用によってもたらされたもので、最大モジュール変換効率が20.1%と2012年12月時点で世界最高値を達成したことも、その高い技術力の証となっています。

このように、モジュールのコンパクト化、かつ高出力化には積極的に取り組んでおり、狭い屋根でも発電量を最大限に発揮してくれるので、より多くの電力を作り電力会社に売ることが可能となっています。

品質面では、社内的に認証を取った製品のみシステムに組み込むなど、徹底した品質管理を行なっており、その点もユーザーから信頼を得ているポイントと言えるでしょう。

シャープ


http://www.sharp.co.jp/sunvista/
シャープは、太陽光発電の分野では50年もの歴史があるんですね。パネルを設置している施設としては「住宅」にとどまらず、「灯台」「人工衛星」「世界中のメガソーラー発電所」など、様々な領域で活躍しているメーカーです。

また、日本においては太陽電池の累計生産数で第一位を誇っており、ハウスメーカーの多くが新築住宅においてシャープの製品を採用しています。

製品の特長としては、形状が異なる4種類のモジュールを組み合わせるという独自の「ルーフィット設計」により、屋根の形状に合わせた自由度の高い設置が可能となっています。

しかも、サイズが異なる2種類のモジュールを組み合わせることによって、数センチ単位で発電容量を変えられるというフレキブルさも備えているのです。

メンテナスの面では、ネットを通じて顧客のシステムを監視しており、定期的に発電診断を実施するとともに、顧客自らが専用ページでシステムチェックをすることが出来る体制を整えています。

京セラ


http://www.kyocera.co.jp/solar/
京セラは、日本で最初に住宅用太陽光発電システムを発売した会社です。しかも、原料となるシリコン粒子の製造からパネルの製品化まで、その全工程を自社で行なう一貫生産が信頼の証となっているのです。

また、京セラは製品の長期信頼性に重点を置いており、太陽光パネルについての世界有数の第三者承認機関である「テュフラインランド(ドイツ)」より、業界で初めて「長期連続試験認証」を獲得しているメーカーでもあります。

これによって同社の製品は、「高温高湿耐性」「温度サイクル」「結露凍結」「バイパスダイオード」の4項目全てにおいて、テュフ ラインランドの定める基準をクリアしたことが検証されました。

同社の製品には「サムライ」「エコノルーツ」「エコノルーツアドバンス」という3シリーズの多結晶シリコン型太陽電池がラインナップされているのですが、その最大の魅力は複雑な形状の屋根にも美観を損なうことなく設置できるという点にあります。

これによって、もしあなたの屋根が複雑な形状だったとしても、より多くの発電量を確保できるような設置が可能となっているのです。

三菱電機


http://www.mitsubishielectric.co.jp/service/taiyo/
三菱電機の特色は、さすが総合家電メーカーらしく太陽光発電とオール電化を融合した「スマート電化」を提唱しているところにあります。例えば、自宅のテレビが発電モニターとして使えるという点はその良い例と言えるでしょう。

製品の特長としては、セルの特性を均一化させ公称最大出力値を引き出すために単結晶太陽電池モジュールを採用し、その結果212Wの大きな出力を実現しました。

設置面では、日本家屋の屋根に多い「奥行き」「間口」「勾配」にマッチするよう243パターンもの設置シュミレーションを実施し、どんな屋根でも最大に有効活用できるように工夫しています。

耐久面では特に塩害に力を入れ、耐久性・対候性・耐湿性・密封性に優れた3層構造バックフィルムを採用。フレームやネジ類には耐蝕性メッキを実施しています。また効率性においては、業界初の階調制御インバーター方式を採用し、電力変換ロスを44%低減し、電力変換効率97.5%を実現しています。

ソーラーフロンティア


http://www.solar-frontier.com/jpn/
ソーラーフロンティアは昭和シェル石油のグループ企業で、CIS太陽電池を使用しています。CISとは「銅」「インジウム」「セレン」という3種類の金属からなる化合物半導体で、一番の特長は何といっても実発電量の多さですね。

一般的に、太陽電池モジュールというのは高温になると出力にロスが生じやすくなるという特徴があります。しかしCIS太陽電池は、例えば真夏の炎天下において結晶系のモジュールと比較した場合、出力低下が最も低いことが分かっています。

さらにもうひとつの特長としては、モジュールに影になる部分が多く発生しても発電量にさほど影響しないという点が挙げられます。結晶系シリコンの場合、パネル全体のうち一部分でも影になると全体の出力が落ちる傾向が強く現れるのですが、CIS太陽電池の場合はその影響力が小さいのです。

このような実発電量の多さがソーラーフロンティアの最大のウリになっているのですが、こうした自信から、国内メーカーでは初めて20年間という長期の保証を打ち出しています。

長州産業


http://www.cic-solar.jp/
長州産業の最大の特色は、太陽光発電と太陽熱給湯を併用する「Wソーラーシステム」をウリにしている点です。太陽光で電気を作り、太陽熱で一定の温度までお湯を沸かすことによってガスや灯油の消費量を抑えるという魅力的な商品です。

同社で扱う太陽電池モジュールは、「単結晶Cシリーズ」と「HITモジュール(パナソニックのOEM)」ですが、単結晶モジュールは同社の敷地内で一貫生産しているしっかりとしたメーカーです。

創業は1980年ですが、太陽熱温水器を一貫して製造販売していました。太陽エネルギーに精通していることから、いち早く1998年に太陽光発電システムの販売を開始し、ユーザー目線を大切にする同社のポリシーにより、国内メーカーでは唯一「雨漏り保証」を付けていることも大きな特長と言えるでしょう。

サンテックパワー


http://www.suntech-power.co.jp/
サンテックパワーは、ニューヨーク証券取引所に上場している世界的な太陽光発電モジュール専業メーカーです。2011年には年間生産量・年間出荷数・累積設置数で世界第一位を達成しており、80ヵ国以上で2500万枚もの納入実績を誇っています。

住宅用モジュールの主力商品は「サンクリスタルWd」と「ブラックレーベルWdb」ですが、ともに高い変換効率を持つ単結晶セルを採用していることから、住宅向けモジュールの中でも最大クラスの出力を実現しています。

保証面では、業界最長となる出力保証25年や自然災害、屋根漏水に対する10年補償がセットになった「サンテックパワー総合補償制度」を提供しています。これは、施工後の屋根漏水で修繕費の合計が200万円に達するまで何度でも補償を受けられ、また、周辺設備が自然災害によって故障した場合には1回の補償額が200万円未満であれば何度でも補償を受けられるという内容になっています。

最後にデザイン面ですが、「ブラックレーベルWdb」は黒を基調とした外観なので、日本の黒瓦屋根や黒っぽいスレート屋根などにはとても馴染みやすいと思われます。

メーカー選びも大事だが、業者選びはもっと大事


以上、主なメーカーの特色を見てきたわけですが、実はメーカー選びよりももっと重要なのは施工業者選びなのです。なぜかと言うと、施工業者はどのメーカーの太陽光発電システムでも扱えるわけではないからです。

ココ、とっても重要なのでよく覚えておいてくださいね。

太陽光発電の施工をするにはメーカーの施工研修を受けて「ID」と呼ばれるメーカー認定の「免許」を取得する必要があります。各メーカーは、自社製品を安全かつ確実に設置するために、それぞれ具体的な設置基準を設けているわけですね。

ですから、仮にメーカーの設置基準に合致しない屋根があったとすれば、そこには施工できないことになります。これが、一軒の家には全てのメーカーのパネルが設置出来るわけではないという理由です。

もし仮に、どうしても売上げが欲しい切羽詰った業者がいたとしましょう。どうしても売上げが欲しいがために、設置基準を無視して施工してしまった場合、なんと!メーカー保証が受けられないという悲劇が待ち受けているのです。

このような悪徳業者に引っ掛かってしまったら実に悲惨ですよね。でも、それを防ぐには納得がいくまで信頼のおける業者を探すより手立てはありません。

それには、できるだけ多くの業者と折衝してみるより方法はありません。
安全な業者探しには、無料で複数の見積もりを一度に請求できるサイトを利用するのが確実です。
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