太陽光発電の見積もり書をチェックする

契約する前の注意点

相見積もりを取って太陽光発電の見積もり書を比較しよう

太陽光発電を設置することに決めたら、次にすることは施工業者を探すことです。施工できる工務店などに知り
合いがいる場合は良いのですが、ほとんどの場合、そんな都合よく出来てはいませんね。

そんな時に、たまたま訪れた訪問販売会社の話に乗ってしまい、ついつい信用して被害に遭ってしまう人が
後を絶ちません。トラブルの8割以上が訪販から発生しているのです。

あらゆるトラブルは避けなければいけませんが、その最大の防衛策は二つあります。

ひとつは、あなたご自身が太陽光発電について勉強することと、もうひとつは「相見積もり」を取ることです。
複数の見積もり書を比較することによって、どの数字が妥当なラインかの判断がつくようになるからです。

そしてあなたに知識があれば、それは相乗効果となって被害を未然に防ぐことにつながるでしょう。

下図は太陽光発電の見積もり書の例ですが、見積もり書の書式や内容の記載方法も業者によってマチマチなのが
現状です。ですから、あなたに知識があれば、記載する項目を全社に指示することも可能になりますよね。

そうすれば、見積もり書の比較は単にトータルの値段を比較するだけで済むようになります。



太陽光発電の見積もり書

見積もり書のチェック事項


以下に、見積もり書の内容として特に注意すべき項目を記載しておきますので参考にしてください。

(1)概算費用の内訳は明示されているか

見積もり書に記載される項目は、「商品代金」と「工事にかかる費用」の2つに分けられていることが多いです。さらに「工事にかかる費用」は、「設置工事費」と「電気工事費」「各種申請費」に分かれます。

「商品代金」については、商品ごとの単価や機種ごとに付いている型番の表記がきちんとなされているかチェックしましょう。なぜなら、同じメーカーでも機種にはランクがあり、値段が安い理由は廉価版の機種だったりする
可能性があるからです。型番が表示されていれば、業者別の見積もり書で単価を比較する際にも役立ちますね。

(2)設置条件や内容が記載されているか

設置するモジュールの「メーカー名」「kw.数」「設置する屋根の面」「屋根材」に間違いはないかチェックしましょう。屋根材が間違っていると、現場での施工費に影響が出る可能性がありますので注意が必要です。

(3)必要な機器類が記載されているか

太陽光発電システムには「モジュール」「パワーコンディショナー」「接続箱」など、システムの構成に必要な
機器があります。が、逆に不要な周辺機器まで押し付けられる可能性もありますのでチェックしましょう。
分からない時には遠慮せず質問することが大切です。

(4)余分な費用の上乗せはないか

太陽光発電システムの導入に必要な費用は「機器費用」「設置工事費用」「電気工事費用」「申請諸経費」だけです。これ以外の予備部材や交通費、または「その他費用」などという曖昧な表示がないかどうかチェックしてください。不明な時には遠慮せずに質問することが大切です。